データを削除しない危険性

>データを削除しないと危険?

  • 古くなったパソコンをそのまま売却。
  • ゴミ箱にデータを捨てる。
  • 壊れたHDDをそのまま捨てる。


このような行動をしたことはないでしょうか。これらは、情報漏洩の大きなリスクです。電源がつかなくなったパソコンやデータの削除が完了したHDDからは、情報漏洩のリスクはないと思うかもしれません。

しかしながら、復旧ソフトを利用すれば、削除済みのファイルや破損したパソコンからデータ復元が簡単にできます。そのため、内部のデータを完全に削除せずに廃棄することや売却することはとても危険。

今回のコンテンツでは、削除したファイルが2度と復元されることがない完全削除の方法を紹介します。なお、今回のコンテンツは下記の順番でそれぞれの項目について言及していきます。



それでは、各項目の内容に移りましょう。




完全削除と通常の削除方法の違い

通常削除と完全削除

通常の削除方法では、データの完全削除は困難。なおここでいう完全削除というのは、削除後の復元が不可能である状態を意味します。多くの人は、HDD内部のデータを削除する際に以下の3つの機能を利用します。

  • ゴミ箱の利用。
  • フォーマット機能。
  • リカバリーの利用。


ここでは、上記で紹介した3つが完全消去にならない理由をそれぞれ紹介します

ゴミ箱は復元可能

多くの人は、要らなくなったファイルを削除する際にHDDのゴミ箱機能を利用すると思います。ゴミ箱にファイルを捨てた上で、ゴミ箱を空にするとファイルが消えているので削除に成功したように見えます。

たしかに見た目上は、ファイルが消えたように見えますがHDDの記憶媒体からはデータの記憶が残っています。そのため、この記憶媒体から削除したファイルを復元すれば削除済みファイルは元通りに修復可能。

実のところ、現在では有料・無料問わずデータ復元ソフトは数多く出回っていいます。その中のほとんどのソフトでは、ゴミ箱から削除したファイルの復元が可能です。このため、ゴミ箱機能の利用は、完全消去とはいえません。

ゴミ箱に捨てたはずのファイルは復元可能

フォーマット機能

HDDデータを削除するためにフォーマットの機能を利用する人もいます。このコンテンツに目を通されている方の中には、フォーマットについていまひとつ理解していない方もいると思うので簡単に説明します。

フォーマットというのは、HDDの初期化のこと。この初期化を行えば、今までのHDDの内部記憶が初期の状態に書き換えられます。このようにこれまでのHDDの内部記憶が上書きされるので記憶の変更が起こります。

しかしながら、このフォーマット機能はファイルシステムやデータの初期化です。そのため、HDDの記憶演算子の中から消えていないので本質的には消去とは異なります。

加えて現在は、フォーマット済みのHDDの復旧が可能な復元ソフトも出ています。フォーマットをすれば一見するとデータが消えたように思えますが、実のところ簡単に復元が可能です。このためフォーマットは、完全消去とは大きく異なります。

ゴミ箱に捨てたはずのファイルは復元可能

リカバリー機能

HDDのリカバリー機能は、HDDを初期の状態に戻すことです。この機能は、購入後にインストールされたアプリや保存データが削除するとともにOSを初期の状態に戻します。この機能を利用すれば、フォーマットのように全てのデータを削除することができます。

しかしながら、リカバリー機能は全てのデータの削除はしていますが、HDDの記憶演算子にはデータの記憶が残っています。そのため、復元ソフトやHDDを復旧する専門業者を利用すれば簡単にデータが復元されてしまいます。

このように全てのデータを初期化するリカバリー機能を利用してもHDDに詳しい人の手にかかれば簡単に復元されます。そのため、完全消去は意外と困難。ここからは、確実に完全消去が可能な3つの方法を紹介します。


HDDデータを完全削除する3つの方法

HDDデータを完全削除する3つの方法

ここでは、HDDデータの完全消去が可能な3種類の方法を紹介します。なおこの3種類の方法に優劣はありませんのでご自身の状況に合う方法を利用することが大切。

物理的な破壊

この物理的な破壊というのは、HDDの記憶演算子をトンカチ等で破壊することです。これは、一般的な消去のイメージとは異なりますが、データの復元は100%不可能。ここからは、記憶演算子の破壊の方法をより詳しく紹介します。

まずは、パソコンをはじめとしたHDDを裏返しにしてドライバーを利用してネジを抜いていきます。そうすると円盤のような部位が見えてきます。この「プラッター」と呼ばれる円盤がHDD内部のデータを読み取ることや保存を担当。

そのプラッターという部位を取り出してトンカチで叩き割ります。これを行えば、HDDのデータが保存されている部位が破壊されるので復元ソフトや復旧業者でも復元は不可能。この物理的な破壊は、一見すると原始的ですが確実に保存データを消去可能です。

プラッターの直接破壊で完全消去が可能

なお物理破壊をする際に気をつけなくてはいけないのは、辺り一面にガラスが飛び散ることです。イメージとしては、ディスクを割るようなものなのできちんとゴーグルをするなどして防備が必要。また、プラッター以外を壊しても意味が無いので確実にプラッターを破壊する必要があります。

この物理破壊の優れた点は、お金をかけずにだれでも実行可能な点です。注意しなくてはいけない点は、この物理破壊を行なうと中古ショップやオークション等で売却することができなくなります。

最も安全な消去方法ですが、HDDの転売を使用としている人には都合が悪い方法です。廃棄予定のHDDの内部情報を確実に削除したい人に最適。

磁気を利用して消去

HDDデータの保存や読み込みをする記憶演算子を強力な磁気で破壊します。記憶演算子は、磁気に弱いので磁気を当てられると動きがおかしくなります。これを行えばHDDの脳みそがおかしくなるので復元不可能になります。

なお、強い磁気を当てないと消去が不十分になってしまうので注意が必要。HDDの記憶演算子を狂わせて全てのデータを復元不可能にする程の磁力を持つ機器を一般人は保有していません。そのため、個人で磁気を利用した消去方法の利用は困難。

この磁気を利用した消去を希望する際は、専門の業者を利用する必要があります。ちなみに安価な業者を利用すれば、2千円程度で磁気を使った完全消去を行ってくれます。このページの後半で専門業者に関する情報も紹介しています。

強力磁気で破壊。業者でも2千円程度で対応可能

ソフトウェア

比較的HDDに関する知識がない人でも容易に利用ができるのがデータ削除用のソフトウェア。実のところ、インターネットでHDDデータの消去を行ってくれるフリーソフトは有料・無料問わず数多くあります。

しかしながら、消去の精度は各ソフトウェアによって大きく異なるので注意が必要です。そのため、適切なソフトを利用しなくてはデータの削除が不十分になってしまいます。

加えて日本国内には数多くのデータ復旧業者があります。業者によっては、ソフトウェアを使って削除したデータの復元も可能。このように多数の復旧業者があるので、ソフトウェアを利用した消去方法は、物理破壊と比較すると復元リスクが高いといえます。

しかしながら、ソフトウェアを使ってデータを消去した場合は、HDD本体を他者に転売することや譲渡することもできます。なぜならば、ソフトウェアを利用した場合は、本体に一切のダメージを与えていないので正常に稼働するからです。

このようにソフトウェアの利用は、HDDの転売をしたいには最も都合がよい消去方法。なお、データ消去ソフトの価格は、無料のフリーソフトから数千円の有料ソフトまで幅広いです。そのため、お財布にも非常に優しい金額で入手が可能。

いかがでしょうか。今回は3種類のHDD内部に保存されているデータの消去方法を紹介しました。下記にて3つの削除方法の特徴をまとめてみました。

HDDデータ完全削除。3つの削除方法特徴

消去方法 物理破壊 磁気利用 ソフトウェア
特徴 HDDの記憶演算子をトンカチ等で叩き割る 磁気を当てることで記憶演算子を狂わせる ソフトを利用してデータの削除を実行
完全消去の可能性 ほぼ100% 90% 50%〜80%
費用 0円 2000円以上 0円〜5000円
おすすめの利用者 HDDを廃棄予定の人 オールマイティー HDDを売却したい人
ポイント 確実なデータ消去が可能
転売や再利用が不可能になる
個人では難しい
業者の利用が必須
ソフトの選択が大切
本体の転売希望者におすすめ


この一覧で分かるようにそれぞれの削除方法で向き・不向きがあります。個人的には、ソフトウェアの利用がおすすめ。このソフトウェアを利用してデータを削除すれば、HDDの転売や譲渡が可能だからです。

実のところ、不必要になったHDDの廃棄には費用がかかります。廃棄の料金の目安は、サイズによって異なりますが安くても3000円以上の金額が必要になります。意外とHDDの廃棄には金額がかかります。なお、より詳しい情報は下記のページにて掲載。

HDDの廃棄に関するまとめ記事

このように可能な限り廃棄よりも売却や譲渡ができたほうがお財布にもやさしいです。売却や譲渡をする際には、HDD本体が壊れていないことが前提になります。

なお、売却や譲渡を望まない方であっても本体を壊さないことには大きなメリットがあります。分解をしていないHDDの場合は、基本的に製造会社の無料引取サービスを利用することが可能です。この無料引取りサービスは、本来3000円程度必要なHDDの廃棄を製造会社が無料で代行してくれるサービス。

このため、ソフトウェアを利用して内蔵データを抹消することがおすすめ。なお、ソフトウェアのデータ消去能力はまちまちなので質の良い製品を利用することが大切です。


おすすめの完全消去フリーソフト

HDDデータ完全削除。3つの削除方法特徴

ここからは、完全削除を確実に実現できる3種類のフリーソフトと2種類の有料ソフトを紹介

WipeDisk

このWipeDiskというデータ消去ソフトウェアは、HDDとUSBメモリーの全てのデータの削除が可能。このソフトウェアの特徴は、14種類のデータの上書き方式を利用し、不必要な上書き処理をデータに繰り返すことで完全な削除を行います。

なお、削除を行うファイルや部位は、物理ドライブおよび論理ドライブ区分で範囲指定ができます。このような特徴があるので通常の有料ソフトよりも完全消去に適したソフトウェア。

WipeDiskは、無料のフリーソフトウェアなのでGoogle等の検索エンジンからダウンロードが可能。なお、非常に簡素なインターフェースになっているのでパソコン操作に苦手意識がある人でも容易に利用可能。

WipeDisk

DBAN

DBANという削除ソフトの特徴は、無料であることとLinuxを利用してデータの消去を行なうことです。Linuxを利用するからこそ、OSを問わずにデータの削除を行うことができます。そのため、一般的に対応ソフトが少ないと言われているMacにも対応可能です。

DBANの削除技術の特徴は、世界最高のデータ消去アルゴリズムを利用可能なことです。そのため通常のデータ消去ソフトウェアよりも高い精度でデータの削除が可能。 Windows以外のOSが搭載されているパソコンを利用されている方にとりわけおすすめ

DBAN

File Shredder

File Shredderの特徴は、非常に簡単にデータの削除を行うことができることです。このソフトは、フリーのソフトウェアなのでお金をかけずにインストール可能。

File Shredderは、インストール後にソフトを起動すると5種類の消去方式を選ぶことができます。削除を希望するデータやフォルダーを指定して削除ボタンを押せば、指定した消去方式で完全削除が実行可能。 使いやすい無料ソフトウェアをお探しの方にはとりわけおすすめ

File Shredder

ターミネータ10plus

ターミネータシリーズ10plusは、HDDの復元ソフトも製造しているAOSテクノロジーという会社が販売している消去ソフト。このソフトは、有料ソフトで5千円程度の費用がかかりますが、米国の国防総省で利用されている削除方法を利用可能。

安くはない金額がかかる分、他のフリーのデータ消去ソフトと比べて高い精度でデータの削除が可能。実際、データの復元ソフトを作っている会社が製造しているので復旧ソフトで復元ができない工夫がされています。

加えてCD-ROMから起動すれば、動かなくなったHDDからもデータの削除が可能。このように高い規準でデータの削除を行えるのが大きな特徴。確実なデータ削除を行いたい方におすすめ。

ターミネータ10plus

完全抹消 シリーズ

国内の家電量販店の中で最も販売台数の多い消去ソフト。このソフトの特徴は、データ削除のスピードの速さと一括消去が可能なことです。

他のソフトウェアと異なり、OSごと削除ができるのでHDD内部のデータを素早くかつ確実に完全消去可能。また、個別でファイルを消去する際も1GBあたり10秒前後で消去ができます。このスピード感は、国内の消去ソフトウェアの中でもトップクラス。

そのため、他のソフトウェアならば数時間かかるような容量の大きい動画等も素早く削除できます。このソフトウェアは、ダウンロード版で3000円程度、パッケージ版で5000円弱かかります。有料ソフトですが、復元精度と復元速度には大きな定評があります。HDDデータを確実かつ素早く消去したい方に最適なソフト

完全抹消 シリーズ

いかがでしょうか。今回は、有料・無料含めて5種類のHDD消去ソフトを紹介いたしました。消去能力が高いソフトをお探しの方には今回紹介した5つのソフトはいずれも相性がよいはずです。


データの完全消去が可能な専門業者

完全削除専門業者

ここでは、データの完全消去を行ってくれる専門の業者について簡単にまとめてみました。

データ消去専門業者とは

消去業者というのは、その名前の通りHDD内部のデータを完全に消去してくれる専門の業者。この専門の業者を利用すれば、パソコンやサーバーのHDDデータを1台あたり2000円〜5000円程度で対応してくれます。

なお、具体的な金額はデータの容量に応じて変動します。各業者に応じて利用される消去方法はバラバラであり、料金もバラバラ。

業者の消去方法は、ソフトウェア、磁気、物理破壊の3パターンがあります。全般的にソフトウェアを利用する方法が格安。しかしながら、確実にデータの削除をしたいのならば、磁気および物理破壊の利用がおすすめ。

専門業者なら2〜5000円程度

信頼できる業者の見つけ方

なお、国内には色々なデータ消去業者があり、HDD内部の情報を第3社に売り渡すような悪徳会社もあります。そのため、悪徳業者を避けるためにも下記の3つのポイントを意識するのが大切

  • 証明書の発行。
  • 立会いが可能であるか。
  • 過去の取引実績。


1つ目の証明書は、データの消去をきちんと行ったことを書面で保証してもらえます。これがあれば、万が一情報の流失被害等に直面しても法的機関に相談することが可能。そのため、トラブルに巻き込まれた際にも法律で保護してもらえます

2つ目の立会いが可能な業者は、基本的に利用者の目の前でデータの削除を行ってくれます。そのため、自分の目でデータの消去を確認可能。このサービスを提供している業者は、悪徳な行為をしていない可能性が高いです。

3つ目の取引実績は、大手の法人機関と取引しているかです。多くの機密情報が詰まっているHDDを保有している大手企業は、信頼できる業者で消去を行います。そのため、大手の企業との取引がある会社は信頼がおける業者である可能性が高いです。

おすすめのデータ削除会社

最後に個人的に最もおすすめの消去業者は、HAKUという会社です。同社は、物理破壊と磁気破壊を複合した消去サービスを提供しています。このため、通常の業者と比較して完全消去の実現可能性が高いです。 同社は、先程紹介した信頼できる業者の3つの選定規準を満たしています。

  • 証明書の発行。
  • 立会いが可能であるか。
  • 過去の取引実績。


加えて出張サービスも提供していますし、作業自体も2千円程度なのでお値段もお手頃。 なお、データの消去後は無料でHDD本体の回収もしてくれます。本来ならば、3千円程度の金額がかかる廃棄作業を無料で行ってくれるので非常にお得。もちろん希望すれば、消去完了後のHDDの返却もしてもらえます。

このようにHAKUというデータ消去会社はセキュリティー面と金額面で非常に優れた業者といえます。なお、日本国内には他にも数多くの消去会社があります。いずれにせよ、信頼性のある業者を利用すれば、確実にHDDの完全消去が実現

いかがでしたでしょうか。今回のコンテンツでは、HDDデータの3種類の消去方法を中心に紹介いたしました。最後に今回の内容を7つに整理してみます

  • 完全消去をせずにHDDを廃棄するのは情報漏洩のリスクあり。
  • 私達が普段利用するフォーマット機能やゴミ箱機能では、完全消去には不十分。
  • 消去方法には、物理破壊・磁気破壊・フリーソフトの利用の3種類がある。
  • 物理破壊は、確実なデータの消去が可能だが、転売目的には合わない。
  • 磁気破壊は個人では難しいので業者の利用がおすすめ。
  • フリーソフトの中には、削除能力が低いものもあるので厳選が必要。
  • 業者にデータの消去を依頼する際には、悪徳業者を避ける必要がある。


今回のコンテンツを通して効果的なデータの消去方法についてご理解頂けますと幸いです。なお、この記事に興味・関心を持たれた方には下記で紹介する2つの記事がおすすめ。

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